宅配ボックスを自作してみた(DIY実践編)

今回、お届けする記事はDIY実践編!実際に大家である僕が所有物件のラッフルズ坂元に設置する【宅配ボックス】をDIYするプロセスになります。

 なんで、宅配ボックスをDIYで自作しようかと思ったのかはコチラの記事で。

 

 まずは大きな流れを確認!宅配ボックスを自作してみた(全体像編)はコチラの記事で。

 

 宝の持ち腐れを防ぐ!宅配ボックスを自作してみた(DIY後の稼働運営編)はコチラの記事で。

 

全体像編にも書きましたが、下記が【宅配ボックス】を自作するために必要な情報や工程です。

  1. 設計図を準備する
  2. 資材を選定&調達する
  3. DIYをスタートさせる
  4. 設置現場に運搬し設置する
  5. 最終調整をする
  6. 運営をスタートさせる

今回のDIY実践編の記事は、1-5の項目を詳しく紹介していきます。6は、DIY後の運営編で紹介します。

実際のDIY実践プロセス動画

DIY実践編をより深く理解して頂くためにも、まずは実際どのようになプロセスで自作したかの動画を準備しましたので、ぜひご覧ください。
1分ほどですので、サクっとみれますよ。

15秒毎に定点撮影し、約4時間を1分に凝縮したタイムラプス動画としてまとめました。

この動画でだいたいのプロセスをご理解頂いけたかと思います。では、次からDIY実践編の解説になります。

 

宅配ボックス DIY実践編

設計図を準備する

全体像編でもお伝えしましたが、設計図は準備しましょう!

今回、DIYするにあたって、準備したのはこちらです。

方眼用紙に清書手書きしたものです。

今回、DIY計画した宅配ボックスは、8世帯分の8ボックスが備わったものです。

上段4ボックス、下段4ボックスの計8ボックスです。

当初は大きなボックスを一つ作り、その中を縦横板で仕切る計画をしましたが、ちょっと手間がかかることが判明したので、上段と下段とそれぞれ作り、現地でジョイント連結させることで手間を省くプランにしました。

自作宅配ボックスの概要(単位;ミリ)
■ 幅×高さ×奥行   1720×796×455
■ 総ボックス数    8ボックス
■ 扉枚数       8枚
■ 扉 幅×高さ×厚さ 395×340×12
※設計図の黒い鋼製脚は高さに含んでません。

 

記載してる「c」は、センターの略で

方眼用紙を使ったのは中学校以来でしょうか。目盛がついているのでこのようなDIYの設計図を描くのにとても重宝しますし、ワクワクしましたね!

ちなみに、清書前の乱雑な手書きなものはコチラ。

今回、友人にDIYのお手伝いをしてもらいましたが、両方見せたところ、やはり清書したもに軍配があがりました(笑)清書することで作業効率は間違いなくあがります。手間を惜しまずにぜひ、清書、やってみてください。

資材を選定&調達する

今回実際に購入した資材をドドッとご紹介です!!

■本体用 ネダノン構造用合板(1820×910×24ミリ)*** 3枚

 

■本体背板&扉用 針葉樹合板(1820×910×12ミリ)*** 2枚

 

■ステンレス蝶番 *** 8個(2個入りなので、計16個)

 

■カラー掛金 *** 8個

 

■ツーバーサポート金具(扉受けに使用) *** 8個

 

■ステンダブルロック南京錠 *** 8個(在庫が8個なかったので、同程度の物を各4個)

 

■鋼製束(305~450ミリ調整可) *** 4脚

 

■鋼製束(240~385ミリ調整可) *** 3脚

 

もう一度まとめると

■本体用 ネダノン構造用合板(1820×910×24ミリ)*** 3枚
■本体背板&扉用 針葉樹合板(1820×910×12ミリ)*** 2枚
■ステンレス蝶番 *** 8個(2個入りなので、計16個)
■カラー掛金 *** 8個
■ツーバーサポート金具(扉受けに使用) *** 8個
■ステンダブルロック南京錠 *** 8個
■鋼製束(305~450ミリ調整可) *** 4脚
■鋼製束(240~385ミリ調整可) *** 3脚

そして上記以外に、ステンスリムネジや皿タッピングネジ等を調達しています。

調達した材料はお分かりいただけたと思いますが、気になるのがコストですよね?!

気になるコスト、ズバっと発表しちゃいましょう!!

トータルコスト ¥22,426-(消費税込)

南京錠や蝶番等をもっと安いのにすれば2万円以内に押さえられたとは思いますが、その後の運営等を考え、腐食に強いものや取扱いしやすいものを選びました。

とは言え、1世帯当たり、約2800円!!

リース料金、保守点検費用等のランニングコストも必要ありませんので、かなりの高コストパフォーマンスではないでしょう!

鋼製束について補足説明です。気づかれたと思いますが、高さが違うものを準備しています。
4脚の方は、躯体の4隅に利用し、3脚は、全面2ヶ所、背面1か所に利用します。
というのも、若干全面を高くし、後方部分を壁にしっかり付け転倒防止を図ろうと考えた結果です。

DIYをスタートさせる

調達してきた資材を並べてみました。

なんか、カッコいいっすね!

左上から1番目と2番目は、24ミリネダノン資材をカットしてもらった、ボックスの縦板(10枚)です。

右上は、12ミリ構造用合板の扉部分の板(8枚)です。

真ん中の2種類は、24ミリネダノンボックス天板と底板(各2枚)、

そして12ミリ構造用合板の背板(2枚)です。

今からこれを使って「賃貸用の宅配ボックス」に仕立てていきますよ!!

 

まずは、上段と下段のボックスを作ります。

天板になる24ミリネダノンにボックス縦板を接合させる準備として、目安ラインを引きます。

これは、設計図に書いてある、「c」の寸法に合わせて引いていきます。

この時便利なのが、直角になった「差し金」です!昔の方は素晴らしい知恵を持っていますね!

 

天板と縦板の接合場所が決まったら、木工用ボンドとスリムネジでとめていきます。

天板部分が終わったら、ひっくり返して底板部分も同じ要領で接合していきます。

 

ひとまず完成したボックスです。

前後が開いていますので、片面を扉で、片面を背板で仕上げます。

 

まずは、扉部分から仕上げました。

右上部分を斜めにカットし、カットされている部分を全てペーパー掛けをしました。

利用者が使いやすく、またトゲが刺さらないようにとの思い、この工程を入れました。

 

1つの扉に蝶番を2個取り付けます。

ネジが小さく取り付けに苦労しましたねー。

マメ知識としてぜひ知って頂きたいのがドライバーのネジの大きさって、色々あるんです。

一般的には、「サイズ2」(+2と表記されてることが多いです)が、主流ですが、建具等で使われるのはそれより小さい、「サイズ1」(+1)がほとんどです。
DIYを成功させるには、こういう道具に関してもしっかり知っておく必要があります。

 

次に、12ミリ構造用合板で背板を付けます。

写真は、上段と下段ボックスを重ねた状態ですが、背板がキチンとついているのがお分かり頂けると思います。

 

ある程度、カタチが見えてきました。

 

次は、部屋番号の書き入れです。

分かりずらいかもしれせんが、鉛筆でうすく部屋番号の下書きをしています。

その後、本書きしました。一発勝負なのでとても緊張しましたね!

この、部屋番号の書き入れ、どんな方法でやったと思いますか?!

ステンシルといった方法もありましたが、面倒くさがりで横着な僕はなんと、

「油性ペンでそのまま書き上げた!」という、大胆極まりない方法で仕上げました(笑)

一緒に作業していた友人からは、

「一気に手作り感が出たね(苦笑)」と言われちゃいましたが。

 

 

そうそう、やっぱり、施工ミスって、あるんですよ。

写真のコレがそうです。

扉の横幅が飛び出しているんです。

こういう時は、カットして対応です。

DIYやってると、やっぱりこういう事、あるんですよねー。

 

この項目は以上です。

次は、ここまで出来上がったボックスを運搬し、現地に設置していきます。

 

設置現場に運搬し設置する

出来上がった上段、下段のボックスを車両に積込み、設置現場に走ります。

この車両は、内装業をやってる幼馴染のものです。

DIYをする上で、作業や運搬といった、独りでは目的が達成できないことが多々あります。

改めて仲間の大切さや有難さを感じます。

 

今回設置するのは、所有物件「ラッフルズ坂元」の1F部分。

このポスト下部部に設置します。

雨風も直接当たらず、入居者さんや宅配業者さんの動線に無理がないのもこの場所にした理由です。

 

早速、下段ボックスの4隅に鋼製束を取り付けます。

 

下段ボックスの上に上段ボックスを取り付けネジで固定します。

その後、掛金を取り付けていきます。

 

 

下穴を開けるための下紙が入っているのでそれを利用します。

この時注意すべきなのが、上記写真の「46」と書かれた寸法です。

これより長すぎても短すぎても、掛金がしっかり留まりませんのでご注意ください。

 

そうして、すべての掛金を固定し、完成したのがコチラです!!!

なんて存在感がありまくるんだ(笑)

しかも、超アナログ感ありまくりです(大笑)

しかし、僕は大満足しています!!!!

DIY感満載の超アナログな宅配ボックスかもしれませんが、

  • 住んでくれている入居者様利便性向上
  • 8世帯あるので宅配業者さんの手間軽便のお役にたてる
  • 新しい入居者さん獲得の為のツールとなる

といった役目はしっかり果たしてくれると確信しているからです!!

 

最終調整をする

 

ところで、気付かれた方、いらっしゃいますか?!

 

「え?なになに?!」

 

そういう声が聞こえてきそうですが、勘の良い方はすでにお気付きかと思います。

僕はとんでもないミスをやっていましたのです。

 

その理由は、写真の蝶番の位置にあります。

そう、当初は、それぞれのボックスの右位置に固定しました。

そして扉を開けようとすると、、、、

開ききらないのです!!!

縦板に掛金の土台を固定するため、高さを調節用として12ミリの構造用合板の端切れをビスで固定しました。

これが設計ミスの誤算だったのです。

この端切れが「扉の開閉の邪魔」をしてしまうようになったのです。

最後の最後でこの「やっちまったミス」で一気にテンションが下がりました。

本当なら記録用に写真を撮っておくべきだったんですが、そんな気にもならず、呆然としてました。

とはいえ、どうしても本日中に作業終了させたかったので、すぐに端切れを取り外し、すべての扉の掛金、蝶番を取り外しました。

「さっきの苦労はなんだったの!!!」

怒りを通り越して、悲しいやら情けないやら。。。

 

そして、最終的に仕上がったのがこちら。

掛金は各ボックス上部に固定し、縦開きするタイプへとなりました。

 

今回のミスは、設計段階と掛金の性質をしっかりと理解していなかったためのミスです。

最終的にはリカバーできたので良かったですが、危うく資材も労働力も無駄にするところでした。

この記事を読んでいる皆様、同じミスをしないよう、気を付けて設計&作業をして頂ければと思います!

 

以上が、DIY実践編の1-5の解説になります。

  • 設計図を準備する
  • 資材を選定&調達する
  • DIYをスタートさせる
  • 設置現場に運搬し設置する
  • 最終調整をする
  • 運営をスタートさせる

次のブログでは、「DIY後の稼働運営編」として、運営に向けて実施した取組等に関して詳しく紹介していきます。

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久保力也
(くぼりきや)

宅建主任士、公認不動産コンサルティングマスター、デキる大家アカデミー認定インストラクター、J-REC公認不動産コンサルタント、ほめる達人1級。

29歳で脱サラし、大家兼不動産業者として未経験不動産業界にデビューし早10年。

「大家が変われば日本が変わる!」という想いでセミナーやコンサルティング等、全国で活動中。

ヒトの成長に携わることが本当にうれしいと感じる薩摩隼人。

 

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